昨日ジムで4km走った後、ふいにパソコンを買おうと思いました。
前回パソコンを購入したのが5年ほど前で先日使おうと思ったら起動にも天文学的な長さを要し、ファイル一つ開くのもにもウィンウィン言ってとても苦しそうな状態だったので、これはそろそろお別れ間近だということを覚悟しました。（いままでありがとうhp のドデカくて激重なノーパソちゃん…）
でもパソコンって高いしよくわからないし、そういうものにめっぽう弱い私には買うこと自体が重労働なわけです。一度家電量販店を下見した時にも各メーカーの違い、スペックの違いが全くわからず、でも立ち止まったら絶対に店員さんに話しかけられてしまうので、高速で店内を一周して帰ってくるというムダオブムダな奇行をとってしまったほどです。
今回は同じ失敗を繰り返さぬよう前もってYouTubeで今買うべきパソコンのスペックを調べて、メーカーはあまりにも違いがよくわからないので、会社から支給されているノートパソコンが軽くて使いやすいのでそれと同じでいいやという気持ちだけは固めてビックカメラに行きました。（dynabook軽くて薄くておすすめです）
dynabookのコーナーで足を止めると案の定、店員さんがサッと声をかけにきてくれました。こういうパソコンコーナーの店員さんってお詳しいあまり若干高圧的だったり、ヲタク過ぎて話に全くついていけなかったりすることがあるのでこちらも警戒してしまうのですが、話しかけてくれたのは小柄で痩せ型の50代後半とお見受けする落ち着いた感じのおじさまでした。すごいベテランという感じでもなく、すごい初心者という感じでもないおじさま。（転職前は普通のオフィスで会社員などしていたけどストレスで体調を壊し転職されてきたのかな、と勝手に妄想しました）
私はインターネット回線の切り替えも検討していたのでカウンターで座っておじさまから説明をいただいたのですがおじさまは決してバリバリの営業マンという感じではなく、どこか不器用で信用できる感じがしました。正直あまり綺麗とは言えない字で一生懸命に比較図を書いて説明してくれます。ところどころ漢字に詰まったり、説明に必要なチラシを見失ったりしていたのですがなぜか全くイライラしませんでした。それどころか「ご病気からの復帰なのかな」なんてまたこちらが勝手な邪推をして、優しく接してあげないとと思ってしまうような、不器用だけど一生懸命働いている昭和世代のお父さんの感じがありました。
私が大きな買い物をする時の基準として、まず信用できる人から買いたいというのがあります。値段も大事なんですがこの時代情報はインターネットの海にたくさんあって比較サイトなぞみれば一発で価格の適正さはわかります。適正な価格であれば若干割高でも家電量販店で相談しながら買えるのがありがたい。その意味でおじさまは余計なプライベートを聞き出してくることもなく聞かれたことには答え信用できる人柄でした。
自宅のネット回線とモバイルの回線、今はソフトバンク系なのですが乗り換えた方が色々なキャッシュバックや値引きが適用されてお得になるのでau系に切り替えることにしました。2年以上使っていたのでそろそろ変えたいと思っていたのです。
なんやかんや手続きをして約24万円のパソコンが約7万円で購入出来ました。
色々なものを契約したので、その分これから解約したり、設定したり、キャッシュバックのために登録したり、プランを変更したり…などなど面倒な作業はまだ残っていますが「大変なことをやり遂げた」という満足感でいっぱいです。これは心身ともに相当元気じゃないと出来ない気力のいる買い物ですね。
高くてとても根気のいる面倒な買い物でしたが信用できるおじさまが接客してくれたので、私的には満足しています。人が微妙だとどんなに買う気でも買わずに帰ることもままあるのです。実際パソコンの購入の手続き部分を担当してくれた別のおじさまは早口で捲し立てる系のかたで私がハイと答える前に「これは〜〜ですね、ハイ。これは〜〜です、ハイ」と全部自分でハイを言ってしまうタイプのかたで疲れました…。
はじめに声をかけてくれたおじさまは、後々聞いたところパソコンメーカーのかたではなく、au系の通信会社から派遣されたかただったようです。不器用だけど一生懸命お仕事しているおじさまの営業成績に僅かでも貢献できたなら幸いと思えました。一気に色々決めてきたのですがそれもこれもおじさまの説明のたまものです。口上手く流れるように説明されるととても警戒してしまいますが、おじさまのように漢字を忘れながらも必要な情報はしっかり調べて教えてくれて、こちらに考える時間を与えてくれるかたは信用できます。
この一連の接客を思い返していて、実にスムーズに買い物が出来たのですがこれがすべておじさまの戦略だったらすごいなと思いました。営業トークにもきっとマニュアルはあるのでしょうが、不器用ながらも要所要所でこちらに納得感を与えつつ次の説明に進む絶妙なパスまわしがあったからこそ契約に至ったのです。実はとんでもなく営業成績の良いやり手のおじさまだったのかもしれない。だとしたらすごいな〜と想像で面白くなりました。
新しいパソコンが届いたらこのブログもパソコンで更新してみたいので今からとても楽しみです。
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