都会のすきま-40代ほどほど暮らしのつくりかた

アラフォーになってもジタバタしている毎日のこと

眠れぬ夜は灯りを抱いて

20代と比べると40代は孤独です。

友人が減ることはあっても増えることはなかなかありません。

 

長い時間をかけて築きあげた価値観がくっきりしてくるので、合わない人とは自然に距離が出来てきます。長らく一緒の時間を過ごした友人ともライフステージや環境の違いにより、パタッと付き合いが終わったりします。

 

少し悲しいようにも思えるけれどお互いが自然のままでいた結果なので仕方ありません。片付けと同じで感謝の気持ちを持って「今までありがとう」と心の中でつぶやいてそっと手を離します。

 

 

私には20年以上付き合いのある友人がいました。

 

お互いの環境の変化はありつつ、近付いたり離れたりしながら関係は続いていました。会う頻度はそこまで多くなくてもずっと大切な存在でした。

 

時には手紙で、時にはLINEで。誕生日のお祝いだったり、お正月の挨拶だったり。

変わることなくお互いを大切に想っている気持ちを交換してきました。

 

お互いの家族も知っている間柄だし、こんなに長く続いてきたのだからもう途切れることはない一生の付き合いだと思っていました。

 

でも連絡が途絶えてしまったのです。

大きなきっかけがあったわけではありません。

彼女の身の回りに何か起こったのかもしれないし、私が気づかぬうちに彼女にとって好ましくない振る舞いをしていたのかもしれません。彼女にはお子さんもいたのでただ単に忙しかったのかもしれません。

 

軽いショックはありつつも、こんなに何十年も続いた関係がきっかけもなくスッと終わってしまうことがあるのが人生なんだな、と受け止めるしかありませんでした。実家の住所や電話番号は知っているけど、そこまでして確認しなくてもいいなと思えました。

 

これがしばらくの友人休止期間になるのか、永遠のお別れになるのか今はまだわかりません。

 

結婚してる人、子供がいる人、独身の人、どれが一番幸せなんて言えないしそれぞれの苦労や辛さがあるのでしょうね。

 

私の暮らしは孤独かもしれないけど自由だなと思います。自由は私にとってとても大事なことなので、それがあるだけで幸せなのかもしれません。何十年もこんな私と仲良くしてくれた友人には感謝しかないし、会えなくてもずっと幸せでいて欲しいと思います。

 

一緒に帰った帰り道や食べたおやつ、2人でたくさん撮ったプリクラ、交わした手紙、明るくおだやかに笑う彼女の思い出が私の中にまだ残っています。

この小さな灯りは孤独な私の中心を今でもぽわっと明るくしてくれるのです。

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