都会のすきま-40代ほどほど暮らしのつくりかた

アラフォーになってもジタバタしている毎日のこと

有給消化中に思い切って買ったもの

ミニマリスト傾向があり、少ないもので質素に暮らしている私ですがこの度高級品に手を出してしまいました。

 

同年代のかたが誕生日や人生の節目、また大きな仕事を成し遂げた時などにご褒美として購入したアイテムをSNSで紹介されているのをよく見かけますが、カルティエのアクセサリー、エルメスのバッグ、ハイブランドのお財布など高級品が並んでいます。

 

 

そんななか、この度私が購入したのは……

マットレス

シモンズのマットレスなのです!

 

 

もともと不眠症ぎみで、仕事でプロジェクトが佳境に入ってくると夜でも脳が休んでくれず、どんなになだめて寝かしつけようとしてもアドレナリンがドバドバ出ていて疲れているのに布団に入ってもまったく眠くない状態になることがたびたびありました。あまりに眠れない時は病院で処方してもらった睡眠導入剤でなんとか自分を眠らせていました。(自分の体のコントロールって難しいですね……)

 

この度幸いにも転職が決まり、現職での仕事もやっと最終日を迎えたため、この有給消化期間で睡眠環境を整えたいと思っていたのです。

 

今まではミニマリスト御用達のアイリスオーヤマ三つ折りマットレスをフローリングの床に直接敷いて寝ていたのですが、一年足らずで若干へたってきたなぁという感覚があり、買い替えを検討していました。

アイリスオーヤマ三つ折りマットレス

(これだって私にとって決して安くはない物)

 

そしてこの際ミニマリストにはあるまじき(?)行為ですが、ベッドも購入しようと思い立ちました。

 

狭い1Kの部屋にベッドなんてぶち込んだら圧迫感がとんでもないことになると思い、今まで寝具は片付けられることを重視していました。しかしながら前述の通り睡眠環境の改善が急務で、そのためには寝心地の良いマットレスが必要。ならば折り畳まないタイプのほうが段差もなく快適なのではないか?折り畳まないタイプのマットレスを置くならベッドが必要だと思ったわけです。

 

また、旅行で世界各国のホテルに泊まるたびに、ホテルの部屋ってその空間はほぼベッドが占めていて、それでも全然居心地良く過ごすことが出来ているなと感じていました。もちろんホテルは必要最低限の備品で余計なものがない考え抜かれた設計だからこそ、あのすっきり空間を実現できていると思います。そして旅行の際は日中外出していることが多く寝るために帰る場所だからこそ、あのどーーーんとベッドが配置された室内でもゆっくり過ごせているのでしょう。

 

しかし!私もまた物が少ないミニマリスト傾向の持ち主。普段から持つものを厳選してるからこそ、ベッドを設置してもごちゃごちゃすることなくホテルライクな空間を作り、睡眠環境を整えることができるんじゃないかと考えました。転職後もリモートワークが許されたうえで自分で出勤を選ぶことができる環境のようなので、家でずぅっと働くこともなさそうなのでベッドが部屋の半分を埋めてもそこまで支障なく暮らせると判断しました。

 

 

しかし、ここで悩んだのがマットレスなんて何を基準にどんな物を購入したら良いかわからないということです。

発信力のあるかたの投稿を見ればコアラマットレス、有名人の投稿を見ればエアウィーヴミニマリストアイリスオーヤマとみんなそれぞれのブランドの良さを熱を持って主張しているではないですか。情弱な私はそれらを目にするたびに気持ちを揺さぶられました。

 

現代は選択肢に溢れすぎているのですよね。

こんな風に有り余る選択肢に迷ってしまう時に大事なのは目的です。(仕事でもプライベートでも同じですね!)

 

私が作りたいのはホテルライクで睡眠環境が整った部屋なのです。それなら実際にホテルで使われている寝具が良いのではないか、とたどり着いたのがシモンズのマットレスでございます。シモンズは実際に一流ホテルに導入されている実績があります。(いよいよ回し者みたいになってきましたがPRではないので私には1円も入ってきません)

シモンズマットレス導入ホテル

 

シモンズのマットレスってどこに行けば試せるんだろうと思って、とりあえず一番近場で思いついたのが大塚家具(@新宿)でした。大塚家具のマットレス売り場は他のブランドのマットレスも陳列されているので比較してみましたが、案内してくださったおじさまの知識や信頼感がすばらしく好感を持ちました。(もう一つの選択肢として考えていたサー〇のおじさまは私が買いそうなお客さんに見えなかったのか割と雑な扱いでした……ジーパンなんて履いて高級なものを買いに行ってはだめですね)

 

その後、他の家具の展示会やシモンズの専門店(@有楽町)なども足を運んでみましたが、価格帯や実際に寝てみての使用感、案内してくれたかたの信頼感から私は大塚家具で購入させていただきました。しかも思い切って狭い部屋にも関わらずセミダブルを選びました!シングルとほぼ価格差もなく広々としたベッドで眠れるならそっちのほうが良いだろうと思ったのです。

 

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◾️私が選んだ一品
製品名:マットレス「ゴールデンバリューグレーシャスP」

SIMMONS(シモンズ)マットレス「ゴールデンバリューグレーシャスP」厚さ28.5cm IDC1903A 6.5インチポケットコイル 全6サイズ | 大塚家具 オンラインショップ (idc-otsuka.jp)

価格:154,000 円 (税込)

サイズ:セミダブル

購入日:2024.6

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お値段にご注目ください。

15万です!

今までのアイリスオーヤマの5倍以上。

 

しかしこれでも高級マットレス界隈ではお手頃価格のほうでした。(私の知らなかった高級マットレスの世界を覗き見してたまげました)

色んな製品を比較して何が違うのか、何に価格差が出るのか、寝心地への影響などとても勉強になりました。コイルの長さ、線形、コイルの上に敷いてあるふかふかのウレタンの敷物、これらによって等級が分かれるそうです。

 

また、マットレスの購入に付随して寝具周りで出費が続きました。

ベッドはLOWYAで約4万、

掛け布団もニトリのものが羽毛の抜けがひどいので無印に買い替えて約3万、

セミダブルサイズのベッドシーツとベッドパッドを揃えて約7千円。

占めて23万円の出費になりました……。

(ひえぇえーー)

 

 

いや、しかし後悔はしていません。これからあと10年はこの寝具を使って、毎日8時間過ごすことを考えれば安いものです!(そう信じたい)

 

普段は物欲が薄く、高額なものといったらPCくらいしか買ったことがなかったので、今回の買い物はちょっと緊張しました。しかし私ももう40代なので残りの人生も考えて今欲しいものは思い切って買っていくことも意識したいと思っています。

 

欲しいと思ったものを我慢せず買うのってすごく楽しい!と思いました。物欲が薄いなんてどの口が言ってるんだ!

 

というわけで、最後に整った我が家の睡眠ゾーンをご覧ください!ほらどことなくホテルライクじゃありませんか……?

買い物はアドベンチャーですね。また一つ大人の階段を登った気がします。

無職の才能

転職が決まり現職の最終出勤を終えました。今は有給休暇の日々です。

 

有給休暇…それはなんと甘美な響きなのでしょう。休んでいるのにお給料が発生しているというわけのわからない状態です。(会社員にとっては大事な権利)

 

お休み中にこの時期にしか出来ない大きなことをしようと思っていたけど、割とちょこちょこやらなければいけないこともあり、次の会社に提出する書類の準備などしていると意外と毎日があっという間に過ぎてしまいます。

 

働いてる時はあまりに忙しく、もう会社に縛られたくないからFIRE(経済的自立)を目指すぞ!なんて、思ったりしていたけどいざ自由を手に入れてみると、自分はもともと十分に自由であったんだなと気づくことが出来ました。

 

私はこの有給休暇中、お金の制約を設けることなく過ごしてみようと決めました。幸いなことに次の仕事も決まっているし今までの貯蓄もあるので、お金の高いとか安いとかで判断を変えず、本当にやりたいことをやろうと思ったのです。

 

欲しい物を買い、やりたいことをやってみよう。こう考えるととても自由な気持ちになることが出来ました。

 

気になった物は惜しみなく買いました。スニーカー、Tシャツ、ベッド、マットレス、シーツ、かわいい布、良い香りのキャンドル、素敵なゴールドのイヤリング、ランニングウェアなどなど。これまでなんとなく持っていて古くなったものは積極的に新しいものに入れ替えました。

 

やってみたかったことも思い切ってやってみました。顔のホクロ取り、よもぎ蒸し体験、ベッドの組み立て、日帰り旅行などなど。

 

 

多分新しい自分になりたかったのだと思います。新陳代謝を促して、自分第二章に向かうような。

あるいは自分の不安を打ち消したかったのかもしれません。これまで馴染んでいた場所を1人離れ、本当に良かったのだろうかという不安な気持ちを払拭するためにこれらの行動を必要としていたのかもしれません。

 

そんな風にやりたいことを詰め込んで有給休暇を過ごしていますが、私が幸せを覚える瞬間は意外と小さいことでした。

◯カフェで読みたかった本に熱中

◯内省しながら日記をつける(このブログ含)

◯掃除、洗濯、断捨離

 

なーんだ、これっていつもやってることじゃんって思いました。なんならカナダに留学していた時もこんな生活をしていたんでした。

 

 

よく巷では『無職になると最初こそ楽しいけど3ヶ月、半年と経てば自由にも飽きがくる。無職になるにも無職を楽しいと思える才能が必要』なんてことが言われています。

 

私はどちらだろうと考えます。

無職期間中にあれもこれもやらないと!と詰め込んでしまうところを見ると無職の才能は無さそうです。でもどこにいても、お金があってもなくても、好きな本が読めて好きに文章が書けていれば私は幸せなのだと感じられたので、これは無職の才能があるってことでしょうか。

 

自分の中心に何があるかだけわかっていれば、不安になる必要なんてないとわかりました。そこは人と比べるものではないのです。

 

私という人間のスケールは途方もなく小さくて、だけど無限の可能性を持っているんだなと気付くことが出来ました。もし今後無職になっても私はその暮らしを楽しむことが出来そうな気がしています。

まっすぐに未来を見て進もう

やっと現職の最終出勤日を終えました。進行中のプロジェクトのおしまいを見届けてバトンパスをしてきました。

 

転職はこちら側の勝手な都合であり、残されたメンバーに迷惑をかけてしまうことにとても罪悪感がありますが、この罪悪感も少しの後悔もわかったうえで決断したので、今は痛みと向き合いつつ、次の仕事の準備を始めています。

 

転職って失恋のようで、開放感はありつつもまだたまに思い出して胸がチクっとしたりします。でも何も思わないよりはずっと良かったと思うようにしてます。少しの後悔は、それだけ価値ある時間を過ごせた証拠。最終日に色々悩みながらも一緒に頑張ってくれた後輩の子がうるうるしてるのを見たときに私も自然と涙がにじんできて、慌てて上を向きました。

 

この僅かな有給休暇で呼吸を整えて、またまっすぐに次の仕事に励もうと思います。

 

 

さて有給期間って何をして過ごすのが正解でしょうか?

 

本当は海外に飛んだりもしたいのですが、もしウイルスをもらってしまったり、体調を崩したら最悪です。初日から休んでスタートダッシュを切れなくなることだけは避けたいものです。国内旅行も意外とホテル代が高く、また旅行は親友と最近も行ってきたため今行かなくてもなあと思い…。

結局近所のカフェで読書して英語を勉強するという贅沢な日常を過ごしてしまいました。

 

あとは家の片付けと掃除を念入りにしています。大型家具の購入や処分はこういう気力のある時しかできないので、勇んで取り組み中。あまり上手く使えてなかったアンティークの棚を買取に出して、睡眠環境改善のためにベッドを購入しました。

家具って一度買うと気付いたら10年くらい使ってしまうので慎重に買わないといけないですね。

 

あとは自分を抑圧していたものから解放されたのか毎日よく眠っています。ぐっすり8時間眠れた時の頭のすっきり感ってすごくて、睡眠についてもっともっと勉強したいし改善に取り組みたいなと思っています。目指せ眠れる暮らし!

 

私の波瀾万丈な上半期もこれにて終了。今年を表す漢字を選ぶとしたら間違いなく『決』です。転職を決め、決断、決心。

 

来月からまた大きく前進出来ますように。今は大きく伸びをして深呼吸。

 

 

 

今週のお題「上半期ふりかえり」

 

 

決断力のある自分を好ましく思う

思い切って転職を決めて自己肯定感がじわっと高まっています。

 

次の仕事が始まったらきっと「なんでこんなことも出来ないんだ自分…」って落ち込んでしまうことも予想できるけど、今いまは自分の決断を誇らしい気持ちで認めることが出来ているため記録しておきたい。

 

まず、「他人の期待を生きる」のをやめたこと。これがすごく良かったと思っています。今まで基本的にずっと良い人でいようと思っていたし、クセのある上司とも上手くやっていける私でいたかったのです。

誰もやりたがらないような他部署からの依頼を巻き取ったりして人の役に立とうとしていた。それ自体はえらいことかもしれないけれど、行動の基本ベースが「自分がやりたい」よりも「人にどう思われるか」になってしまっていて、そこに若干違和感を覚えてから静かな苦しみの中にいました。

本当の自分が苦しんでいるのを知りながら、それでも人に迷惑をかけてはいけない、人に好かれる行動を取らなければいけないと思っていました。都合の良い人になることに嫌気がしつつも、都合の良い人に自分から突っ込んで行ってる状態。そこから脱却したいと思っても突然変わるのは難しく、変わったら変わったで上司からすれば「急に言うことを聞かなくなったやつ」に思えるでしょう。変化したいのにできないことに苦しんでいました。

 

でも私ももう40代。健康で主体的に働ける残りの寿命を考えたら、こんなとこで止まってる場合ではないと思いました。長らくうだうだしている期間はありましたが、運良く次に働く会社からオファーをいただき、誰にも相談せずに自分でスパッと答えを出しました。このあたりの決断力はミニマリストとして日々断捨離に励み、今の自分にとって必要なものだけを残すという鍛錬の賜物ではないかと思っています。

(余談ですが私はレストランとかでもメニューを決めるのが早いです。迷わないという訓練を日々しております)

 

他人の期待を生きるのやめると最初は『怖い』という感情が押し寄せました。上司に退職についてなんて言おう、今やっている仕事は誰に引き継げば良いのか(引き継げるのか)、現職もそこまで長い在籍ではないためみんなに早いと思われるのではないか…などなど。変わるということはなかなか怖いことなのです。

 

でも迷いはありませんでした。新しい会社のことを細かく調べて、全わたしがGO!と旗を振ってくれてる気がしたのです。そうなったらレーシングカーのごとく一気に駆け抜けるしかありません。

 

他人の期待は一回自分の肩から下ろし、私は私のやりたいという気持ちを背負うことにしました。

 

退職を決めてからは、もちろん少なからず色んな反響があったし、好きな同僚と離れることは寂しいし、上司の期待を裏切ってしまった罪悪感はあったけど、後悔はまったくしていません。

そして意外となんとでもなるもんだなと思いました。私が心配していたことなんて私が勝手に作り上げた不安で、誰が辞めても安定して続いていく仕組みがあるのが会社だし、それを考えるのが上司の役割だと思うことが出来ました。これは以前メンタルクリニックで教わった『課題の分離』です。私の問題とあなたの問題は違う。人の問題を自分のこととして抱えすぎず境界線を引く。

 

自分で決めた、ということが自分を強くしてくれた感覚があります。もし今回のことで私のことを嫌いになる人がいても私には信頼できる親友もいるし、誰にどう思われてもいいやと思うことが出来ました。

 

 

有給は余ってしまって完全消化は出来ないけれど、それでもところどころで有給を取って、自分がずっと欲しかったものを買ったり、やりたかったことをやったりしています。自分が清々しく生きているのを感じてご飯も美味しいです。

 

自分でもあの時の自分、良く決めれたなと思います。年収が上がるのは大きな理由ですが慣れた場所を離れるのはなかなかに勇気がいることです。自分の強みって自分ではなかなかわからないし、自分を客観的に見るのって一番難しいと思います。でも私はあの時、スパッと決めれた自分を好ましいと感じています。

お別れ会が苦手

退職が決まってから、部内と近しい人にだけお知らせをしました。部内メンバーとは良好な関係が築けていた(と私は思っている)ため、メンバーそれぞれと2人きりでランチか夜ご飯を食べに行きました。突然の報告で多少なりともショックを受けているであろうメンバーに誠意のある対応をしたいと思ったのです。

 

こういう一対一のコミュニケーションは全然良いのですが、お別れ会や送別会という名称の一対多の会はどうも苦手です。説明が難しいけど私はそういうタイプではないことをご理解ください、って感じです。

 

まず、お別れ会でなくとも大人数の飲み会自体が苦手です。最初はみんなで一つのことを話していたのにいつの間にかグループで別れてそれぞれ話していて、どっちの話題に入っていいのか気を遣ってしまったり、色んな人の飲み物や食べ物とペース、最終金額で誰が多めに払うかなど…。大人数だと自分がいなくても会が成立するから行かなくてもいっかーと思って不参加にすることもあります。

 

また、自分が注目を浴びるということも苦手。「みんなに向けて一言メッセージを!」とか言われて、みんなの目が一斉に自分を見ている感じとか想像しただけでも緊張してドキドキしてきちゃいます。何か面白いことを言わないと、何か良いことを言わないと、って思うけど人前で話すことが苦手なのでつまんないことしか言えません。

 

またお別れ会というものをすることで正式に送り出した、送り出された感じになってしまうのも少し寂しい。そのお別れ会のあとにも仲の良い人たちとは会う予定が入っていたりします。お別れ会をしたすぐあとに会うのってちょっと気恥ずかしいんですよね。まあ、これは退職する人間が何言ってんだって感じですが…。お別れ会みたいな盛大な会など開かずにスッと消えて仲良いとだけゆるーく繋がれたら良いなっていう気持ちがあります。

 

以上のことから、私は大人数の送別会は不要な旨をあらかじめ仲の良いメンバーに伝えておきます。そうするとそのメンバーが開催されないように上手にことを運んでくれます笑

一回開催が決定されてから断るのって結構難しいので開催前にやんわりと私のスタンスを伝えておく方法でなんとか乗り切ってます。

 

こんなことぐだぐだ言ってるけど現職での業務もあと少しで終わりです。今週はプロジェクトの佳境。今週末はきっと美味しいお酒が飲めると思います。それでは戦場に行ってきます。

欲望に正直になったほうが生きやすい

私はHSP傾向があり、いわゆる繊細さんに分類されるタイプの性質を持っています。だからというわけでもないのですが常に周りからどう見えているのかを気にして、出過ぎない振る舞いを心がけていました。

同僚からも「ハードに仕事してるのに謙虚ですね」と言ってもらえたこともありました。

 

謙虚で控えめ。

 

これは私の長所でもあり、しかしながら裏返せば短所でもあったと今は思います。なぜかというと本当の私は強欲だからです。強欲な部分は人に見せないようにして謙虚なふりをしていたからです。日本人特有の性質かもしれないけど欲がない人のほうが良い人に思われやすいです。なので私も良い人って思われたくて欲のない自分を演じていました。(当時は演じていた、という自覚もなかったです)

 

このブログを続けて読んでいただいてるかたならおわかりかと思いますが、私は常に自分と戦っています。マラソンは去年より1秒でもタイムを縮めたいし、英語はTOEICの点数を右肩上がりに上げたい。行ったことない国にも行きたいし、新しいサービスは試してみたくなります。投資もやってるし定期的に自分の総資産を目標額まであといくらと計算しています。

 

仕事だってそうで、成果を出したいと常に思っているし、成果を出したらそれ相応のお給料を望みます。

 

私の内面は強欲なんです。

でも強欲さを表に出しすぎるとあんまり良くないのかなって思って、欲のないフリをしてました。

 

今はそうやって偽っていた自分を後悔しています。

「やりたいことが出来ていればお給料は二の次」なんて綺麗事でしたね。

 

私は転職を決めて、もうすぐ有給消化に入るのですが、次の会社が私に現職の1.2倍ほどの年収を提示してくれて私は心から嬉しかったのです。そしてその年収は私が面接時に希望した額なのです。私はエージェントを通さず企業と直接面談していたため、自分で自分の年収を交渉しました。深夜に転職のための書類や面接対策を準備していて、絶対に聞かれるであろう『希望年収』をなんて言おうか迷っていました。

 

現職の面接の時はIT業界での経験も豊富ではなかったので自信がなく、なんて言ったかは曖昧ですが「今の年収がこれくらいなので同じくらいだったらいくらでもいいです」みたいなことをいった記憶があります。

これでは完全に負け戦。謙虚な人だとは思ってもらえたかもしれないけど、自分の価値をいくらでもいいなんて相手に委ねては決していけないと振り返って思います。「あんまり高く言い過ぎたら落とされてしまうのでは?」「自分の実績だとこのくらいが限界かも?」と完全にチキっていました。

 

私はこれまでのどの職場でも主体的に仕事に取り組み、それなりに成果を出してきました(とんでもない革新的な成果ではないけどそれなりに)。

20代ならまだしも30代でそんな弱気な年収交渉ではダメなのです。いくらでも良いですって入社して、成果を出して評価されたら、それなりの金額がもらえないことが不満に繋がります。

 

日本人は謙虚で控えめで勤労が美徳とされているけれど、正しく欲を持つことって大事だと思うし、欲があるって自然なことだなと今は思います。欲があるからがんばれるのです。

 

「やりたいことがある」→これは夢を持って生きる人の健全さがある。

「自分の実績に見合った年収が欲しい」→なぜかこちらは若干言いにくい。人によってはお金が欲しいということを傲慢と感じる人もいるはず。

 

しかし、私も40代です。会社員生活も約20年を迎え、そろそろ自分の経験に自信を持ってもいいのではないかと思いました。20年ですよ!?アイドルだったら20周年記念コンサートとか盛大にやってしまうレベルじゃないですか。

 

繰り返しますが、欲を持つのって自然なこと。

欲しいものがある、欲しい生活がある、やりたいことがある。欲っていわば生きる希望じゃないですか。好きなアーティストのライブがあるからその日まで生きようって思えるし、衣食住を快適にしようと思ったらお金は絶対に必要だし。

 

欲を隠して振る舞っていると、どこかで無欲な人を演じるシーンが出てきてしまう。謙虚で無欲な人であると周りに思われるのは、たまに良いけどたまに舐められます。私はこのブログを通して自分が欲深い人間であることは十分に自覚してきました。強欲で何が悪い!?と背筋伸ばして生きようと思います。

 

 

 

追伸:

30-40代で転職を視野に入れてる人はビズリーチ☝️おすすめです。(いつものごとくPRじゃないので私には1円も入ってきません)

どんな会社からどんな条件でスカウトが来るか試すだけでも価値があると思いました。行く気がない会社だったら返事しなければいいだけで損はないし。意外な会社からオファー来ることがあって、その会社の条件見れるのが私は面白かったです。転職活動も回数を重ねると若干エンタメ化してきますね。

 

 

賞与が少なかった時の話はこの記事をご参照ください。文章から悲哀が滲み出ています。

https://simple-april.hatenablog.jp/entry/2024/02/06/101301

好きだったことを取り戻す

昨日までのどしゃ降り〜雷の天気とは打って変わって晴天の本日。家を出る時に天気が良いというだけでこんなにも精神的に気持ち良いものか。思いっきり息を吸い込んだら夏がもうそこまで来ていることを感じました。

 

退職が決まってから心の余裕が出来たのか、最近は映画や読書や音楽などの趣味を楽しんでいます。

 

一時期は本を読もうと思っても、途中で仕事のことを思い出してしまったり考えが散らかってしまってうまく本が読めなかったりしました。あんなに大好きだった本も楽しめなくなってることが悲しく感じていました。疲れている時は考えることができないためとにかくただひたすらボーっと動画を眺めていました。かわいい猫ちゃん動画を眺めていると眠くなってくるので不眠の私はそれに助けられていました。

 

そんな状態でしたが先日読みたいと思う本を購入したらその内容があまりに面白くて、私は朝の2時までかけて一気に読み切ったのです。自分でもびっくりしました。ここのところこんなに集中して本を読んだことがなかったのです。(上出遼平さんというかたの半分ドキュメンタリーみたいな本でした。)自分の最も好きな読書の趣味が自分に戻ってきた瞬間でした。「あ、わたしまだ本読めるんだ!」と読後の興奮と共にすごく嬉しい気持ちになりました。その後大好きなエッセイも楽しめるようになりました。

 

映画も2時間集中して見るというのができなくなって映画館からも遠ざかっていたのですが、最近は水曜の夜に早上がりしたりして映画館に通っています。5月〜6月にかけて映画館で3本映画を見てきました。映画って今2000円もするんですね。1300円くらいの感覚でした。映画がお得に見れる水曜や1日を狙って見にいきました。映画館で映画を見るのすごく良い!家だとやっぱりスマホの小さな画面で見にくいし、体制的にも疲れてくるし途中でLINEとか来たら集中力が削がれます。その点映画館は映画を見ることしかできないので作品の世界にすっぽら入ることができます。

 

音楽も10代の頃からずっと好きな趣味です。大人になると体力的にもきつくなりLIVEにもなかなか行きづらくなってくるのですが、先日好きなアーティストのLIVEに行ったらやっぱり楽しくて。テンション爆上げでした。立ちっぱなしなので疲れると思っていたのですが楽しさが上回りました。大げさだけど生きる希望だと思いました。

 

大人になると昔好きだったことを忘れてしまいそうになります。仕事も忙しいし休日にも「仕事のインプットをしないと」と、どこかあせった気持ちがありました。でも私は私の大好きなことを大事にしていいんだと思いました。

 

本や映画や音楽などの作品を楽しむこと、それが私の毎日を充実させてくれるものでした。好きなことに浸かっているときの自分は不安にならないし、なんなら強くなれます。

 

不思議ですがこうした好きな趣味を取り戻してから夜も眠れるようになってきました。自分の頭の中を好きなもので埋めれているからでしょうか。

 

大人になったからって10-20代で楽しんでいた趣味を手放す必要なんてまったくないんだなと思いました。むしろ大人なので好きな作品やアーティストにどんどん課金できるんです。そのために働く、というのもありですね。

 

みなさんは大人になって夢中になれる趣味ありますか?

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